ラリー・コリンズ。Larry Collins。作家、ジャーナリスト。
6月20日、ベストセラーとなった「パリは燃えているか」の作家、ラリー・コリンズさんが脳出血のため死去。75歳。
1929年、アメリカ・コネティカット州生まれ。エール大学卒業後、54年に兵士として渡仏し、パリ郊外の連合国欧州最高司令部(SHAPE)に勤務する。兵役を終えた後はUPI通信や「ニューズウィーク」誌の記者として、パリ、ローマ、カイロおよびベイルートを取材した。SHAPEで出会ったパリ・マッチ誌の記者、ドミニク・ラピエールと共著でノンフィクションを執筆。64年にドイツ軍占領下のパリを舞台にした「パリは燃えているか」を出版、イスラエル建国を描いた「おおエルサレム」など、綿密な取材に基づいた著作は世界的に評価され、66年には「パリは燃えているか」が映画化された。他の共著に、スペインの伝説的闘牛士エル・コルドベスの伝記「さもなくば喪服を」やインド独立を描いた「今夜、自由を」などがある。