ヨコヤマ・リュウイチ。漫画家。
11月8日、新聞漫画「フクちゃん」などで親しまれた漫画家、横山隆一さんが、脳梗塞のため、神奈川県鎌倉市の病院で死去。92歳。
1909年、高知市出身。中学を卒業後、画家を志して上京するも、アメリカの漫画に憧れて漫画に転向。雑誌「新青年」などに漫画を投稿していた近藤日出造、杉浦幸雄らと、32年に「新漫画派集団」(のち漫画集団)を結成して、日本の漫画のスタイルを確立した。毎日新聞紙上で、56年~71年まで15年間にわたって5534回の長期連載となった「フクちゃん」は、手塚治虫を筆頭に、多くの漫画家に影響を与えた。55年からは、アニメ映画の製作も手がけ、「ひょうたんすずめ」「ふくすけ」などを発表。また、70年代以降は、洋画、水墨画などにも取り組んだ。94年、漫画界初の文化功労者に。2002年4月、高知市に「横山隆一記念まんが館」が開館予定。ほかの作品に「デンスケ」「百馬鹿」「勇気」「おんぶおばけ」など。