レーニエ3世。Rainier III 。モナコ公国大公。
4月6日、地中海に面した小国モナコ公国の元首、レーニエ3世が、多臓器不全のため死去。81歳。
1923年、モナコ生まれ。1297年からモナコを支配するグリマルディ家に生まれ、イギリスやフランスで教育を受けた。第ニ次世界大戦時にはフランス陸軍砲兵隊に所属、大佐として従軍した。49年、祖父ルイ2世大公の死去により即位。バチカンに次いで世界で2番目に小さい国の元首となった。 カンヌ国際映画祭で出会ったハリウッド女優、グレース・ケリーと56年に結婚。現代のシンデレラ物語として世界中の注目を集めた。グレース公妃は82年、自動車事故で亡くなったが、大公は再婚はしなかった。大公は近年、肺や心臓関連の疾病で入退院を繰り返していたが、2005年3月に再び入院。公務の執行ができない状態にあるとして、後継者のアルベール皇太子が3月31日から大公としての職務を代行していた。