ナミキ・ミチコ。本名、南郷庸子(なんごう・つねこ)。歌手。
4月7日、終戦直後の大ヒット曲「リンゴの唄」を歌った並木路子さんが、心筋梗塞のため、東京都渋谷区の自宅で死去。79歳。
21年、東京生まれ。松竹少女歌劇団に入団し娘役で活躍。45年10月に封切りされた松竹の音楽映画「そよかぜ」の主役に抜擢されて、挿入歌「リンゴの唄」(サトウハチロー作詞、万城目正作曲)を歌った。「そよかぜ」はGHQ(日本占領下の連合国軍総司令部)の検閲第1号映画でもあった。「リンゴの唄」は並木さんの明るい歌声が人気を呼び、戦後最初の大ヒット曲となった。