メガワティ・スティアワティ・スカルノプトリ。Megawati Setiawati Sukarnoputri。インドネシア大統領。インドネシア闘争民主党党首。
7月23日、インドネシア特別国民協議会は、ワヒド大統領の罷免を決議。憲法の規定に従って、メガワティ副大統領が第5代大統領に就任した。任期は2004年まで。インドネシアで女性大統領の誕生は初めて。
民主的手続きを経て初めて選出されたはずのワヒド大統領だったが、強権発動を連発して議会側と決裂し、自ら政権崩壊を招いた形に。罷免直前には非常事態宣言を発令したが、軍、警察とも命令不服従を発表。1998年5月のスハルト政権崩壊時のような混乱はない、静かな政権交代劇に。8月9日、メガワティ大統領は、議会内各党や国軍のバランスを配慮した挙国一致連立内閣の閣僚人事を発表し、政治的混乱にひとまず終止符。
1947年、ジャワ・ジョクジャカルタ生まれ。故スカルノ初代大統領の長女。バンドンのパジャジャラン大学農学部に在学中に結婚して学業を中断。後、インドネシア大学で心理学を学び、ソーシャルワーカーに。87年、インドネシア民主党から立候補して国会議員となり、93年、同党党首に。96年に、党内抗争とスハルト政権の介入で党首を解任されるが、反スハルトの民主化のリーダーとして、カリスマ的な国民的人気を獲得。99年にインドネシア闘争民主党を結成し、同年6月の総選挙で第一党に躍進。ワヒド政権の副大統領に就任。