ナガシマ・シゲオ。元プロ野球「読売ジャイアンツ」監督。
9月28日、巨人の長嶋茂雄監督が辞任を表明。後任に原辰徳ヘッドコーチの昇格が発表された。長嶋監督は、巨人軍の「終身名誉監督」として球団専務に就任する。
1936年、千葉県佐倉市出身。佐倉一高から立教大学卒業。東京六大学で、2度の首位打者、ホームラン8本の新記録を作り、58年に巨人入団。その年、新人王、打点王、ホームラン王を獲得。以後、勝負強いバッティングと華麗な守備で、プロ野球の黄金時代を築いた最大のスーパースターとなる。現役、監督時代を通じて、背番号「3」は、「燃える男」「ミスター・ジャイアンツ」のニックネームでファンに親しまれた。74年10月14日、「わが巨人軍は永久に不滅です」の名セリフを残して現役を引退。17年間で、2186試合に出場、8094打数2471安打、444ホームラン、1522打点、終身打率0.305。首位打者6回、打点王5回、ホームラン王2回、最優秀選手5回、ベストナイン17回を獲得。
現役引退後は、75~80年と、93~2001年の15シーズンにわたって監督を務め、その間、リーグ制覇5回、94年と2000年に日本一に。通算1034勝889敗59分。9年間に及ぶ第2次長期政権では、FAで各チームの看板選手を獲得して、毎年、戦力補強を続けた結果、自前の若手選手が育たない悪循環に陥り、巨人戦のテレビ中継の視聴率が10%を割る人気低迷の原因にも。