つるねん・まるてい。旧名マルティ・トゥリネン(Martti Turnen)。参議院議員。
1月29日、民主党の大橋巨泉参議院議員が、党の安全保障政策などと、あいいれないを理由に、議員を辞職。大橋氏の辞職にともない、2001年の参院選比例代表選で民主党の次点だった、元湯河原町町会議員のツルネン・マルテイ(日本名・弦念丸呈)氏が繰り上げ当選に。日本で初めての欧米系国会議員の誕生となる。
1940年、フィンランド北カレリア生まれ。ヤルベンパー市社会福祉カレッジ卒。67年、キリスト教会の宣教師として来日。74年、宣教師をやめ、翻訳家として、井原西鶴の「好色一代女」や紫式部の「源氏物語」など、日本古典文学のフィンランド語訳に取り組む。79年、日本に帰化。81年、神奈川県湯河原町に転居し、英語塾経営のかたわらボランティア活動に携わり、92年、湯河原町町議に当選。「青い目の議員」として話題に。無所属で立候補した95年の参院選は34万票で次点、98年の参院選では50万票で次点。2000年の衆院選、01年の参院選では、民主党から立候補し、連続して次点に泣いた。