ヤマダ・フウタロウ。本名、山田誠也。小説家。
7月28日、「忍法帖」シリーズや明治開化期を舞台にした小説で人気があった作家の山田風太郎さんが、東京都内の病院で肺炎のため、死去。79歳。
1922年、兵庫県出身。東京医科大学卒業。大学在学中に懸賞小説に応募し、推理小説作家に。59年の『甲賀忍法帖』以来、『くノ一忍法帖』『柳生忍法帖』など、33冊の忍法帖シリーズで、忍法ブームを巻き起こす。また、『警視庁草紙』『幻燈辻馬車』などの明治開化物で、明治の国家が成立していく過程の人物ドラマを、従来の時代小説とは異なる手法で小説化。そのほか小説に『魔界転生』『柳生十兵衛死す』など。また、『戦中派不戦日記』『人間臨終図巻』といった特異な話題作も。97年、菊池寛賞、2000年、日本ミステリー文学大賞受賞。