マスオカ・ヒロシ。レーシング・ドライバー。
1月13日、「アラス-マドリード-ダカール・ラリー」(通称「パリ・ダカ」)は、最終第14ステージが行われ、4輪総合順位で、増岡浩(三菱パジェロ)が、初の総合優勝を達成。「パリ・ダカ」の日本人の優勝は1997年の篠塚健次郎(三菱パジェロ)以来、2人目。
同ラリーは、12月28日に北フランスのアラスを出発、途中からアフリカ入りしてサハラ砂漠を南北に縦断し、西アフリカ・セネガルのダカールにゴールする、走行距離1万キロ近い、世界でもっとも過酷なラリー。増岡は、前回の2001年大会でも、最終日前日までトップを走りながら、主催者側の計時ミスなどで総合2位に泣いた。「砂漠に置いてきた忘れ物を取りにいく」として臨んだ今大会、アフリカに入ってからの第5ステージで首位を奪って以後、一度もその座を譲ることなく、危なげのない完勝のレースとなった。また、総合順位、1位から4位を三菱パジェロ勢が独占した。
1位:増岡(三菱パジェロ)46時間11分30秒、2位:クラインシュミット(ドイツ・三菱パジェロ)46時間33分31秒、3位:篠塚(三菱パジェロ)46時間46分45秒。
1960年、埼玉県出身。狭山工業高校卒業後、79年からアマチュアとしてラリーレースを始め、82年、速さを認められて、三菱パジェロのワークスチーム「ラリーアート」に入社。87年から「パリ・ダカ」に出場。88年、第1回国際シルクロードラリー総合優勝。