ビリー・ワイルダー。Billy Wilder。映画監督。
3月27日、「昼下りの情事」「お熱いのがお好き」など、数多くの名作を手がけたビリー・ワイルダー監督が、肺炎のためロサンゼルスの自宅で死去。95歳。
1906年、オーストリア生まれ。ウィーン大学卒業後、新聞記者となるが、ユダヤ人であったため、ナチスの台頭でフランスに逃れ、34年に渡米。英語を学びながら脚本家に。アルコール依存症の中年作家を描いた、45年の「失われた週末」でアカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞を受賞し、ハリウッドのスター監督に。以後、「サンセット大通り」「麗しのサブリナ」「七年目の浮気」「情婦」「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」など、ハリウッド全盛期の名作を連発。都会的コメディーからシリアスなドラマまで幅広くこなし、マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーン、ジャック・レモンなど、スター俳優を育てながら、作品を興行的にも成功させた映画史に残る巨匠のひとり。