ヨシダ・シュウイチ。作家。第127回芥川賞受賞。
オトカワ・ユウザブロウ。作家。第127回直木賞受賞。
7月17日、第127回芥川賞、直木賞の選考委員会が開かれ、芥川賞には吉田修一さんの、「パーク・ライフ」(文学界6月号)が、直木賞には乙川優三郎さんの時代小説「生きる」(文芸春秋刊)が選ばれた。
芥川賞受賞の吉田修一さんは1968年、長崎市生まれ。97年、都会の同性愛者の愛を描いて文学界新人賞を受賞したデビュー作「最後の息子」が、芥川賞候補に。その後、「破片」「突風」「熱帯魚」と候補になり5度目のノミネートで芥川賞を受賞。長編「パレード」で2002年の山本周五郎賞も受賞。
直木賞受賞の乙川優三郎さんは1953年、東京都生まれ。国内外でホテルマンとして務めた後、会社経営、産業機械などの技術翻訳者を経て、38歳で時代小説を書き始めた。96年「薮燕」でオール読物新人賞。同年「霧の橋」で時代小説大賞。2001年に「五年の梅」で山本周五郎賞を受賞。4度目のノミネートでの受賞となった。