ヒラリー・クリントン Hillary CLINTON。クリントン・アメリカ大統領夫人。上院議員。11月7日に行われた上院選で、ニューヨーク州から民主党候補として当選。ファーストレディー(大統領夫人)が選挙で公職に就くのは、アメリカ史上初めて。ファーストレディーという知名度と特権を生かした立候補に、またシカゴ出身で地縁のないニューヨークからの突然の立候補に、共和党から「よそ者・落下傘候補」と批判を浴びたが、抜群の知名度で浮動票を獲得して当選。4年後か8年後の大統領選に、初の女性大統領候補として民主党から出馬する可能性が、現実味を帯びる。
47年、イリノイ州出身。旧姓ローダム RODHAM。ウェルズリー大卒業後、イェール大ロースクールで学ぶ。夫のビル・クリントンはイェール大大学院の同級生。75年に結婚。夫がアーカンソー州知事に就任後も、弁護士として活躍。92年大統領選で夫が42代大統領に。クリントン政権では、医療保険制度改革の特別部会座長を務める。94年に発覚した金融疑惑事件「ホワイトウォーター疑惑」や、97年の夫の不倫もみ消し(モニカ・ルインスキー)事件を乗り切り、「戦うファーストレディー」を強く印象づけた。