ノモ・ヒデオ。大リーグ(アメリカン・リーグ)、ボストン・レッドソックス投手。背番号「11」。右投げ右打ち。188cm、95kg。
4月4日、レッドソックスの野茂英雄投手は、ボルティモアのオリオールパークで行われた対オリオールズ戦で、ノーヒット・ノーランを達成し、今季、初登板初勝利。野茂は、ナショナル・リーグ、ロサンゼルス・ドジャース時代の96年9月17日の対ロッキーズ戦でも、ノーヒット・ノーランを記録しており、メジャー2度目の快挙。両リーグでのノーヒット・ノーランは、大リーグ史上4人目。
野茂の投球内容は、投球回数9回、打者数30、投球数110、被安打0、奪三振11、与四死球3。
イチロー、新庄、佐々木だけでなく、メジャー移籍のパイオニア、野茂の完全復活で、日本のスポーツ紙の1面は、連日、日本人メジャーリーガーの活躍に奪われ、日本のプロ野球中継は巨人戦でさえ、視聴率が大幅ダウン。
68年、大阪市生まれ。成城工業-新日鉄堺-近鉄。88年のソウル五輪で全日本のエースとして銀メダルを獲得。89年にドラフト1位で近鉄に入団。入団1年目に、最多勝、防御率、勝率、最多奪三振、最優秀新人、ベストナイン、MVP、沢村賞の各賞を獲得。以後、4年連続で最多勝、最多奪三振投手に。95年1月、任意引退選手となり、近鉄を退団、単身、渡米して、大リーグのドジャースに入団。日本人2人目の大リーガーに。13勝6敗で新人王と奪三振王を獲得。この年、独特のトルネード投法と、「ドクターK」の愛称で大リーグでも人気者となり、オールスターに選出される。97年10月、右肘の遊離軟骨除去手術を受け、98年シーズンは不調に。98年4月28日の対ブルワーズ戦で、日本人初のホームラン。ドジャースに4年在籍したのち、メッツ-ブルワーズ-タイガース-レッドソックスと移籍。
この試合までの大リーグ通算成績は、184試合に登板、70勝、61敗、奪三振1223、防御率3.94。