マルヤマ・シゲキ。プロ・ゴルファー。
7月15日、アメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーのブラウンディアパークGCで行われた、PGA(アメリカ・プロ・ゴルフ協会)ツアーの「グレーター・ミルウォーキー・オープン」最終日で、丸山茂樹選手がプレーオフの末、初優勝。日本人男子選手のPGAツアーでの勝利は、1983年の青木功選手のハワイアン・オープン以来18年ぶり、2人目。
3日目を終えて、首位に1打差の2位でスタートした丸山は、1イーグル、4バーディー、1ボギーの「66」と快調にスコアを伸ばし、ほぼ独走と思われたが、ツアー1年目の新鋭、チャールズ・ハウエル(アメリカ)が、12番から6連続バーディーを奪って「64」で先にホールアウトし、最終組の丸山とともに「18アンダー」で並び、サドンデス方式のプレーオフへ。プレーオフ1ホール目の18番(パー5)、ハウエルが第4打でやっとグリーンに乗せたのに対し、丸山は「フェアウエーをとらえることだけを考えて、目を閉じて振った」と語ったとおり、緊張をおさえて、最後の2mのバーディーパットを決めてガッツポーズ。「丸ちゃん」スマイルから喜びの涙がこぼれた。
1969年9月12日、千葉県生まれ。日本大学卒。父親の指導で10歳でゴルフをはじめる。日大時代に、日本学生選手権、90年北京アジア大会など、アマ・タイトルをほぼ総なめに。92年にプロ入り。2年目の「ペプシ宇部興産」でツアー初優勝。97年には、「日本プロ」「日本プロマッチプレー」「日本シリーズ」のメジャー3冠を制覇し、賞金ランクも尾崎将司に次ぐ2位に。日本ツアー通算9勝。2000年からアメリカツアーに本格参戦。1年目は、7回ベスト10入りして、賞金ランク37位に。今回の優勝で、2年目の獲得賞金は123万7739ドル(約1億5500万円)となり、賞金ランク23位(7月15日時点)に浮上。169cm、75kg。