ミヤコ チョウチョウ。10月12日、慢性腎不全のため死去。80歳。女優、元漫才師。本名、日向鈴子。20年、東京・日本橋生まれ。4歳で関西へ転居。7歳で、芸好きの父親が作った「都家蝶々一座」の座長として芸能界に入り、国内各地から大陸へも巡業。48年に夫の故南都雄二さんとコンビを組み、女性上位の夫婦漫才で売り出し、テレビでも「夫婦善哉」の司会などで人気を集める。雄二さんの死去後は、大阪・道頓堀の中座を拠点に「蝶々喜劇」の座長として、女優、脚本、演出の一人三役をこなして、76年から23年間、連続公演。漫才に芝居に、また雄二さんとの離婚騒動など、実人生でも浪速の人情あふれるお笑いの世界を体現してきた第一人者だった。84年に紫綬褒章受章。