ニシオカ・ケイジ。農学者。
2011年11月15日、ブータン王国で農業指導に尽力し、外国人として初めてブータン最高峰の称号「ダショー」が与えられた故西岡京治さんと、その師で照葉樹林文化論の提唱者として知られる中尾佐助さんの共著「ブータンの花」の改訂版が完成。西岡さんの妻里子さんが、来日したブータン国王夫妻に寄贈した。
1933年、旧朝鮮京城(現・ソウル)生まれ。大阪府立大学大学院で農業技術を学び、高校教諭を経て64年4月から海外技術協力事業団(現・国際協力機構)の農業専門家としてブータンに赴く。高収量をあげる野菜栽培や米の品種改良などの農業指導を開始。以来同地で日本の近代農業を伝授し続け、80年には「ダショー」の称号が外国人として初めて与えられた。92年3月21日急性じん不全のため死去。「ブータンの花」は84年に出版され、その後絶版となっていた。改訂版は新たに写真約80枚を加え、英語の要約付き。