ウエダ・フミオ。札幌市長・弁護士。
6月8日、当選に必要な法定得票数に届く候補がなく、政令市初の再選挙となった札幌市長選で、上田文雄候補が当選。
1948年、北海道生まれ。72年中央大学法学部卒業。78年に札幌で弁護士を開業。少年事件、医療過誤、労働問題などを手がける「人権派弁護士」として知られる。反原発運動や、北海道NPOサポートセンターを設立、理事長を務めるなど市民活動にも積極的にかかわっている。憲法や医療事故をテーマにした歌謡CDのほか、著書に「医療はかく裁かれた―患者の人権は護られているか」、共著に「孤立する日本の原子力政策」「市民のための教育を」などがある。札幌市は助役からの市長が続き、外部・民間からの市長は44年ぶりの誕生。4月の市長選では、過去最多の新人7人が立候補、いずれも法定得票(有効投票総数の4分の1以上)に届かず、政令市では初の再選挙となった。再選挙では共産党の候補が告示後に立候補を撤回。保守側の内紛も上田候補に味方した。