アシハラ・ヨシシゲ。財界人。
7月12日、関西経済連合会名誉会長、関西電力名誉会長の芦原義重さんが、肺炎のため死去。102歳。
1901年、香川県生まれ。24年京大工学部卒業後、阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)に入社。42年戦時体制下の電力統制のため発足した関西配電に転じた。GHQによる電力事業再編による51年の関西電力設立で常務となる。黒部ダムの建設をともに推進した太田垣士郎初代社長の後を継いで59年に社長就任、70年には会長となった。その間の68年には美浜原発の建設に着工。他社に先駆けて営業運転を開始した。また66年から10年6カ月もの間、関西経済連合会会長を務め、70年の大阪万博開催、関西国際空港の建設推進運動などの先頭に立つなど、関西経済界に大きな影響を与えた。83年に取締役名誉会長となってからも社内外に大きな影響力を持ちつづけていたが、87年取締役会で解任動議が出され、取締役を退いて以降は経営から遠ざかっていた。