アンリ・カルティエ=ブレッソン。Henri Cartier-Bresson。写真家。
8月3日、ロバート・キャパらと写真家集団「マグナム・フォト」を設立し、写真集「決定的瞬間」で知られる写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンさんが死去。95歳。
1908年、フランス・シャントルー生まれ。裕福な織物製造業の家に育ち、絵画や映画制作を学んだ後、31年のアフリカ旅行を契機に写真家の道へ。32年の小型カメラ・ライカとの出会いはそれを決定的なものにした。第2次大戦中にはドイツ軍の捕虜となり、3回の挑戦で脱獄に成功。レジスタンス運動に加わった。47年、国際的な写真家集団「マグナム・フォト」を結成。かつて新聞社の試験でともに不採用となったキャパらとシャンパンの大瓶(マグナム瓶)を空け、スペイン内戦の取材に行ったエピソードから名付けた。52年に写真集「決定的瞬間」を出版するなど、20世紀の写真に大きな影響を与えた。70年代以降は絵画やデッサン中心の生活を送っていた。