エディー・アダムス。Eddie( Edward ) Adams。報道写真家。
9月19日、ベトナム戦争などで活躍したアメリカの写真家、エディー・アダムスさんが、筋萎縮性側索硬化症のため死去。71歳。
1933年、アメリカ・ペンシルベニア州生まれ。朝鮮戦争時には従軍カメラマンとしてアメリカ海兵隊に従軍。62年から72年と、76年から80年にかけて、通信社のカメラマンとして活躍。68年のテト攻勢の際、アメリカが支援していた南ベトナムのグエン・ロアン国家警察長官が、捕らえた解放戦線側の青年を射殺する瞬間を撮影。世界中に衝撃を与えたこの写真で、翌69年にピュリツァー賞を受賞。その後も1978年にはロバート・キャパ賞を受けるなど、精力的に活動を続けていた。アダムスさんは13の戦場を駆け巡った報道写真だけではなく、ファッションやショービジネス、ポートレート写真家としても活躍。ニクソン元大統領からブッシュ大統領まで歴代のアメリカ大統領のほか、中国の故トウ小平氏や、エジプトのサダト大統領、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世、キューバのカストロ議長、ゴルバチョフ元ソ連大統領など、世界の要人も撮影した。88年からは、一流写真家を講師に有望な新人やアマチュアが参加することができるワークショップを年1回毎10月に開いていた。