カワカミ・ケンシン。プロ野球選手。
10月18日、プロ野球の本格派投手を対象とする「沢村栄治賞」の選考委員会が開かれ、両リーグで最多の17勝をあげた中日ドラゴンズの川上憲伸投手が初受賞。
1975年、徳島県生まれ。徳島商業高校、明治大学を経て、97年にドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。98年には14勝をあげ、新人王を獲得。2004年シーズンは両リーグ最多の17勝をあげた。「沢村賞」の選考対象は先発完投型の投手で、15勝以上、奪三振150以上、完投試合10以上、防御率2.50以下、投球回数200イニング以上、登板回数25以上、勝率6割以上の7項目について選考委員会で審議し、12球団から毎年原則1人を選出する。川上は防御率、投球回数、完投の3項目をクリアしていないが、選考委員長の藤田元司(元巨人監督)は、先発・中継ぎ・リリーフの「分業制」が進んだ現状などを考慮し「勝ち星を重視した」と明かし、「プロ野球のピッチャー全員に、心身ともに受賞にふさわしい成績をあげるように一層の奮起を促したい」との注文もつけた。