アーサー・ミラー。Arthur Asher Miller。劇作家。
2月10日、「セールスマンの死」で知られる現代演劇界の巨匠アーサー・ミラーさんが、心不全のため死去。89歳。
1915年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。ミシガン大学在学中から劇作を始め、44年「幸運な男」でブロードウェイに進出。47年「みんな我が子」で注目を集め、49年「セールスマンの死」でトニー賞、ピュリッツァー賞、ニューヨーク演劇批評家賞を受賞。テネシー・ウィリアムズとともにアメリカ現代演劇を代表する存在となった。その他の代表作に「るつぼ」「橋からの眺め」「代価」などがある。道徳倫理と近代社会の矛盾に悩む家族をテーマにした作品で知られ、映画化された作品も多い。演劇のほか映画の脚本や小説、評論も手掛け、65年から69年まで国際ペンクラブの会長を務めた。私生活では56年、女優のマリリン・モンローと結婚をし話題になったが、5年後に離婚している。