イノウエ・ヒデノリ。本名、猪上秀徳。劇団主宰・演出家。
4月22日、「劇団☆新感線」の演出家、いのうえひでのりの2004年度(第14回)日本演劇協会賞を受賞。
1960年、福岡県生まれ。80年、大阪芸術大学舞台芸術学科在学中に「劇団☆新感線」を結成。つかこうへいの「熱海殺人事件」で旗揚げし、関西学生演劇ブームの一翼を担った。一連のつか作品を手掛けた後は、ハードロックに乗せ、派手な照明や衣装を使う劇画的なエンターテインメント路線に変更し、88年には東京にも進出。音楽と芝居の融合を目指した「ロック歌舞伎」「いのうえ歌舞伎」とも呼ばれる過激な舞台は評判を呼び、97年の「髑髏(どくろ)城の七人」で人気を確立。商業演劇にも活動の場を広げ、2000年には歌舞伎俳優の市川染五郎主演の「阿修羅城の瞳」がヒット。04年には初のロックミュージカル「SHIROH」を手掛け、05年には「阿修羅城の瞳」が映画化されるなど話題を呼んだ。他の代表作に「スサノオ」「星の忍者」「アテルイ」などがある。