アサファ・パウエル。Asafa Powell。陸上選手。
6月14日、アテネで行われた陸上スーパーグランプリ第3戦、男子100メートル決勝で、ジャマイカのアサファ・パウエルが9秒77の世界新記録を樹立。
1982年、ジャマイカ・セントキャサリン生まれ。5人の兄弟全員が短距離選手の陸上一家に育ち、現在は同国の首都キングストンの大学でスポーツ医学を専攻。高校時代まではサッカー選手だったが、2001年に100メートルで10秒50をマークし、02年から陸上に専念しはじめた。03年の世界陸上パリ大会ではフライングのため2次予選で敗退。04年6月に初めて10秒を切る9秒99をマークしたが、優勝候補とされた同年のアテネ五輪では惜しくも5位。05年シーズンは5月7日に世界歴代4位タイ(当時)の9秒84を記録し、今大会も本命視されていた。決勝レースでは、追い風1.6メートルの好条件を生かし(記録公認は2.0メートル内)、アメリカのティム・モンゴメリがパリで記録した9秒78の世界記録をほぼ3年ぶりに塗り替えた。