アサショウリュウ・アキノリ。本名、ドルゴルスレン・ダグワドルジ。力士。
11月26日、大相撲九州場所14日目、千秋楽を待たずして横綱・朝青龍が優勝。史上初の7連覇など三つの記録を樹立した。
1980年、モンゴル・ウランバートル生まれ。97年、相撲の素質を見込まれ、同郷のバダルチ・ダシニャム(朝赤龍)とともに高知県の明徳義塾高校に入学。98年の高校総体個人戦で3位に入賞し、翌99年に若松部屋(現・高砂部屋)に入門。2001年初場所で新入幕を果たし、夏場所で初の3賞となる殊勲賞の獲得、02年に大関昇進などスピード出世を続けた。初優勝は02年の九州場所で、翌03年の初場所でも優勝を飾り、史上最速25場所で第68代の横綱に昇進。今回05年九州場所の優勝は通算15度目で、史上初の7連覇、年6場所の完全制覇、北の湖が保持していた年間最多勝記録(82勝)更新(千秋楽の勝利で84勝)など記録ずくめとなった。
11月30日には関脇・琴欧州(22歳、ブルガリア出身、佐渡ヶ獄部屋)の大関昇進が決定し、ヨーロッパ出身力士初の大関が、大相撲史上最速19場所で誕生。琴欧州は02年九州場所で初土俵を踏み、04年に幕下付け出し以外では、史上最速の11場所で新入幕。05年秋場所の優勝決定戦では朝青龍に敗れたものの、今場所は朝青龍に唯一の黒星をつけた。