アキラ・シズオ。免疫学者。
2月28日、学術文献の情報を提供するアメリカのトムソンサイエンティフィック社が、「世界で最も注目された研究者ランキング」を発表。日本の審良静男が1位に選出された。
1953年、大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。堺市立病院で2年間内科医として勤務した後、84年に大阪大学大学院医学研究科の博士課程を修了した。その後、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校研究員、大阪大学細胞工学センターで助手、助教授、兵庫医科大学生化学教授を務め、99年に大阪大学微生物研究所のがん抑制遺伝子研究分野で教授に就任。人の体に侵入してきた病原体を認識し、免疫細胞の働きを手助けする「Toll様受容体」を発見し、これまでに11本の論文を発表、研究を続けてきた。なお、2004年度には、ドイツの医学関連で最も権威があるとされるロベルト・コッホ賞を受賞している。ランキングは03年11月から05年10月までに発表された論文中、05年9月から10月の間に他の研究者が引用した論文数を調査、上位0.1%に入った論文数を数え算出された。日本人が1位になるのは4年ぶり。また、2位にはアメリカの研究者と同数で、新潟大学の田村詔生がランクイン。トップ21には東京工業大学の渡邊靖志、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の羽澄昌史、名古屋大学の飯嶋徹らが入った。