ウワノ・イシノスケ。元日本陸軍兵士。
4月19日、第二次世界大戦後、樺太(現在のサハリン)に残ったまま消息不明となっていた元日本陸軍兵士の上野石之介さんが、長男のアナトリーさんとともにウクライナから一時帰国。28日まで滞在し、両親の墓参りや、戸籍の回復等の手続きを行った。
1922年、岩手県生まれ。大野尋常小学校卒。43年5月に召集され、陸軍歩兵部隊に配属。サハリンで終戦を迎える。その後もサハリンに住んでいることが確認されていたが、58年以降、消息が途絶え、2000年には盛岡家庭裁判所で戦時死亡宣告が確定していた。上野さんは65年ごろウクライナに移り住み、現在は首都キエフ西方のジトーミル市に在住。ウクライナ人の妻との間にアナトリーさんのほか2人の娘をもうけている。05年10月に、ウクライナの知人を通じて岩手県に情報が寄せられたことで、生存が確認された。