イトウ・タカミ。本名、伊藤学。第135回芥川賞受賞者。
ミウラ・シヲン。第135回直木賞受賞者。
モリ・エト。第135回直木賞受賞者。
7月13日、第135回芥川龍之介賞、直木三十五賞の選考委員会が開催され、芥川賞には、伊藤たかみの「八月の路上に捨てる」が、直木賞には、三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」と、森絵都の「風に舞いあがるビニールシート」が選ばれた。
伊藤たかみは1971年、兵庫県生まれ。95年、早稲田大学政治経済学部在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回の文藝賞を受賞した。これまで2度、芥川賞候補になっており、3度目での受賞となった。妻は第132回直木賞受賞作家の角田光代で、夫が芥川賞、妻が直木賞という例は史上初。
三浦しをんは1976年、東京都生まれ。99年、早稲田大学第一文学部を卒業し、2000年、長篇小説「格闘する者に〇」でデビュー。著書に第133回直木賞候補になった「むかしのはなし」やエッセー集などがある。20代の女性の受賞は平岩弓枝、山田詠美に続いて戦後3人目。
森絵都は1968年、東京都生まれ。児童教育の専門学校を卒業後、シナリオライターを経て、91年、第31回講談社児童文学新人賞を受賞した「リズム」でデビュー。以後、次々と著作を発表、「宇宙のみなしご」で第33回野間文芸新人賞、「アーモンド入りチョコレートのワルツ」で第20回路傍の石文学賞、「つきのふね」で第36回野間児童文芸賞などを受賞してきた。