アンドウ・モモフク。日清食品会長。
2007年1月5日、日清食品の創業者で、世界初の即席めん「チキンラーメン」を開発した安藤百福さんが急性心筋梗塞のため死去。96歳。
1910年、日本統治下の台湾生まれ。22歳で商社を起こし日本へ進出、48年に日清食品の前身である「中交総社」を設立する。その後、理事長を務めた信用組合の破たんによって無一文となり、再起をかけて自宅庭の小屋で即席めん開発に着手。めんを油で揚げて乾燥させ、湯で戻す「瞬間油熱乾燥法」を1年がかりで考案し、58年8月25日に世界初の即席めん「チキンラーメン」を発売、爆発的なヒット商品となる。71年には再び世界初となるカップ入りの即席めん「カップヌードル」を発売。即席めん市場は今や世界中で年間857億食(2005年、世界ラーメン協会調べ)が消費されるまでに成長、その発明は世界の食文化に大きな影響を与えた。1999年には大阪府池田市内にインスタントラーメン発明記念館が開館している。