イイダ・リュウタ。俳人。
2007年2月25日、現代俳句を代表する俳人で、俳誌「雲母(うんも)」を主宰した飯田龍太さんが、肺炎のため死去。86歳。
1920年、山梨県生まれ。大正、昭和を代表する俳人、飯田蛇笏(だこつ)の4男。国学院大学在学中に俳句を始めた。次兄が病没、長兄、3兄が戦死し、父が主宰する俳誌「雲母」を継承することとなり、大学卒業後、郷里でその編集に携わった。54年に第1句集「百戸の谿(たに)」を刊行。62年の蛇笏の死後、「雲母」の主宰、毎日俳壇の選者となり、俳壇に重きをなした。92年、高齢などを理由に「雲母」を通刊900号で終刊。俳壇の第一線を退いた。57年、現代俳句協会賞。83年紫綬褒章。84年から日本芸術院会員。句集に「童眸」「忘音」(読売文学賞)「麓の人」「山の木」「遲速」、随筆集に「無数の目」「鑑賞歳時記」、評論集に「俳句の魅力」「作品のこころ」などがある。2005年には「飯田龍太全集」全10巻が刊行された。