エドワード・サイデンステッカー。Edward George Seidensticker。日本文学研究者。
2007年8月26日、源氏物語の英訳などで知られる日本文学研究者で、コロンビア大学名誉教授のエドワード・サイデンステッカーさんが、外傷性頭蓋骨内損傷のため死去。86歳。
1921年、アメリカ、コロラド州生まれ。コロラド大英文科を卒業後、米海軍日本語学校に学び、占領軍の一員として来日。戦後、外交官として再来日したが50年に退官し、東京大学大学院で平安文学を研究。谷崎潤一郎「細雪」、川端康成「雪国」、三島由紀夫「天人五衰」などの現代小説を英訳し、海外での日本文学研究の基礎を築いた。77年には「源氏物語」の全訳(75年)で菊池寛賞を受賞。06年、日本の永住権を獲得し、東京の湯島で一人暮らしをしていたが、07年4月末に階段で転び頭部を強打。入院し治療を受けていたが意識が戻らなかった。著書に「東京 下町 山の手」、自伝「流れゆく日々」などがある。