イチノヤ・ミツル。本名、松田哲博。力士。
2007年11月23日、大相撲の最年長力士で、角界初の国立大学出身という異色力士、序二段の一ノ矢が引退を表明。
1960年、鹿児島県生まれ。琉球大学理学部物理学科在学中に相撲部を作り、半分決まりかけていた高校の物理教師の道を捨て、若松部屋(後に高砂部屋と合併)に入門。身長が規定に足りず、半年余り居候生活を送った後、新弟子検査に合格。83年11月場所で、初土俵。2005年、昭和初期の元十両力士、源武山(44歳6カ月)を抜き、日本相撲協会に記録が残っている昭和以降では、最高齢力士となった。07年7月場所では2人目の国立大学出身力士、舛名大(名古屋大学工学部出身)と対戦し話題となった。最高位は、1991年7月場所の三段目6枚目で、通算484勝518敗6休。序二段での全勝優勝2回。引退後は高砂部屋のマネジャーとして、第二の人生を踏み出す。