エンドウ・ユキオ。元体操選手。
2009年3月25日、東京オリンピック(1964年)の体操で日本選手初の個人総合金メダリストとなるなど、3度のオリンピックで5個の金メダルを獲得した遠藤幸雄さんが、食道がんのため死去。72歳。
1937年、秋田県生まれ。中学2年で鉄棒をはじめ、県立秋田工業高校、東京教育大学(現・筑波大学)で中心選手として活躍。初の国際大会出場だった60年のローマ・オリンピックでは団体金メダルに貢献。64年東京オリンピックでは日本選手として初めて個人総合を制し、種目別平行棒、団体総合の3個の金メダルを獲得。68年メキシコ・オリンピックでも団体優勝に貢献。オリンピックでは金5個、銀2個の計7個、世界選手権で金3銀5銅2の10個のメダルを獲得するなど「体操ニッポン」の中心選手として活躍した。現役引退後は、日本体操協会の専務理事、副会長、日本大学教授などを歴任。99年には国際体操殿堂入りを果たした。