カナダ・ヨシノリ。アニメーター。
2009年7月21日、多数のアニメで原画を担当し、「金田パース」と呼ばれた遠近感を極端に強調した構図などで日本のアニメに多くの影響を与えたアニメーターの金田伊功さんが、心筋梗塞のため死去。57歳。
1952年、奈良県生まれ。空間がゆがんでいるかのように大胆に遠近感を強調し、ダイナミックな迫力を生む「金田パース」と呼ばれた独特な構図や、「金田ポーズ」と呼ばれた手首足首を思いっきり曲がらせ、ジャンプすると必ずガニマタになるヒーローや巨大ロボットの動き、レンズのフレア現象を強調したような「金田光り」などの革新的な表現で、80年代を代表するアニメーターとなり、多くのフォロワーを産んだ。その後、スタジオジブリの劇場用作品にかかわり、90年代後半からは劇場版「ファイナルファンタジー」の制作にかかわった縁からゲーム制作会社のスクエア(現・スクウェア・エニックス)に入社、ゲームのオープニング映像などを手がけていた。