アカホシ・ノリヒロ。プロ野球選手。
2009年12月9日、「レッドスター」という愛称で親しまれていた阪神タイガースの俊足選手、赤星憲広外野手が記者会見し、脊髄(せきずい)の故障で全力プレーができないことなどを理由に現役引退を発表。
1976年4月10日、愛知県生まれ。愛知県立大府高校在学時、93、94年の選抜高等学校野球大会に出場。亜細亜大学、JR東日本を経て、2001年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。俊足を生かし1年目からレギュラーに定着し、39盗塁で盗塁王となり、新人王も獲得した。その後もセ・リーグ記録となる5年連続盗塁王に輝き、03年と05年にはベストナインも獲得、ゴールデン・グラブ賞にも6回選ばれた。しかし07年には、岡田彰布監督(当時)が、もしもの時を考えて両親に「念書」を書いてもらった上で起用するほど、持病の頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアを悪化させていた。その後もけがと闘いながら現役生活を続けていたが、09年9月12日の横浜戦でダイビングキャッチを試みた際、「中心性脊髄損傷」を負い、球団側も引退を勧めていた。通算381盗塁は球団記録。赤星は03年からシーズン盗塁数と同数の車いすを全国の医療施設に寄贈していたが、09シーズンの盗塁数と同じ31台の車いすが最後となった。