オオノ・ヤスコ。本名、靖(やす)。脚本家。
2011年1月6日、女性脚本家の草分けでNHK大河ドラマ「国盗り物語」や映画「居酒屋兆治」などの名作で知られる大野靖子さんが卵巣がんのため死去。82歳。
1928年1月30日、東京生まれ。東京都立第三高等女学校(現・都立駒場高等学校)を卒業後、劇作家の三好十郎らに師事。60年代のテレビドラマ「三匹の侍」「眠狂四郎」などの時代劇や社会派ドラマ「若者たち」など幅広いジャンルの作品で活躍。73年の「国盗り物語」で初めてNHK大河ドラマの脚本を執筆。同局では他にも芸術祭大賞を受けた「天城越え」や、大河ドラマ「花神」、連続ドラマ「ザ・商社」、初の日中合作ドラマ「その人の名を知らず」など大作を数多く手がけた。映画でも84年の日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した「居酒屋兆治」のほか日中合作映画「未完の対局」などの脚本を手がけた。著書に「流れてやまず」「少女伝」「松島市兵衛風流帖」がある。