ツカサ・オサム。画家、作家。
2011年12月17日、司修による装丁をテーマにしたエッセー「本の魔法」(白水社)が第38回大佛次郎賞を受賞。
1936年6月25日、群馬県生まれ。カメラ屋や看板屋を転々としながら独学で絵を学び、自由美術家協会に所属。64年ころから本の装丁の仕事を始め、76年「金子光晴全集」の装丁で講談社出版文化賞ブックデザイン賞、78年「はなのゆびわ」で小学館絵画賞を受賞。小説では88年の「バー螺旋のホステス笑子の周辺」で第100回芥川賞候補となり、93年「犬」で川端康成文学賞、2007年「ブロンズの地中海」で毎日芸術賞を受賞。08年には「山をはこんだ九ひきの竜」で第55回産経児童出版文化賞美術賞を受賞。他の著書に「語る絵」「描けなかった風景」「汽車喰われ」「夢は逆夢」「赤羽モンマルトル」「賢治の手帳」など。受賞作「本の魔法」は装丁を手がけた15冊の本について、作家たちとの交流や制作のエピソードをつづったもの。