スワ・ネジコ。本名、大賀根自子。バイオリニスト。
2012年9月24日、第二次世界大戦前から戦後にかけて日本人で初めて国際的に活躍したバイオリニストの諏訪根自子さんが、脳梗塞(こうそく)後遺症のため、同年3月に死去していたことがあきらかになった。92歳。
1920年1月23日、東京生まれ。3歳でバイオリンを始め、小野アンナ、アレクサンドル・モギレフスキーに師事。12歳の初リサイタルにて、かれんな天才少女として大きく話題を集めた。36年、ベルギーに留学。その後、パリに移りボリス・カメンスキーに師事。第二次世界大戦中もベルリン・フィルやウィーン・フィルなどの名門オーケストラと共演し、ヨーロッパで活動。この頃、ナチス・ドイツのゲッベルス宣伝相からストラディバリウスを贈られた。アメリカを経て終戦後、45年に帰国。井口基成、安川加寿子らと共演するなどして活躍したが、60年以降は表舞台から退いた。81年にバッハの「無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ」の新録音を発表し話題となった。