イ・ジョンウク。Lee Jong-Wook。WHO事務局長。
7月21日、世界保健機関(WHO)の新事務局長に、国連機関のトップとしては韓国人初の李鍾郁が就任。
1945年、韓国・ソウル市生まれ。夫人は日本人で、本人も日本語が堪能。ソウル大学とハワイ大学大学院で医学を学び、熱帯病の治療に従事。後にWHO事務局長となる中島宏に請われ、83年にWHO入り。子供の伝染病予防や結核対策の世界的な権威として知られ、WHOでは結核対策部長などを歴任。就任にあたって、ブルントラント前事務局長時代の中央集権的な体制を見直し、人と資金の75%を現場に投じる現場重視の方針を表明。SARSなどの新型感染症のための国際的な監視システムの強化が必要として、総額2億ドルの拠出を各国に求めた。また、任期中の最優先課題としてエイズ対策を挙げ、「2005年末までに途上国のエイズ患者300万人に治療を施す」計画を2003年12月までに策定するとした。