コバヤシ・チトセ。本名、山本千登勢。女優。
11月26日、女優でタレントの小林千登勢さんが、多発性骨髄腫に伴う心不全のため死去。66歳。
1937年、現・韓国ソウル市生まれ。共立女子学園高校卒業後、文学座研究生となり、58年、NHK「ここに人あり」に出演したのがきっかけで、NHK「父」の主役に抜擢され芸術祭奨励賞を受賞。59年にNHK専属となり、「日も月も」「伊豆の踊子」「放浪記」などのドラマに娘役で出演。馬渕晴子、冨士真奈美とともに「NHK3人娘」と呼ばれた。64年にフリーとなり、翌年ドラマで共演した俳優の山本耕一と結婚。出産、育児休業後の74年にNHK「鳩子の海」でヒロインの育ての母役で女優に復帰。その後も「おしん」(83年)、「ほんまもん」(2001年)などの朝の連続テレビ小説に出演。クイズ番組、ワイドショーのコメンテーター、司会などでも活躍するほか、82年には終戦時の体験を基にした小説「お星さまのレール」を発表するなど、文筆業でも活躍した。小林さんは3年前に多発性骨髄腫の告知を受け、闘病しながら仕事を続けていた。