クリストファー・リーブ。Christopher Reeve。俳優。
10月10日、映画「スーパーマン」に主演し、事故で首から下が不随となったアメリカの俳優、クリストファー・リーブさんが、心不全のため死去。52歳。
1952年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。高校時代に本格的に演劇に興味を抱き、コーネル大学や、ジュリアード学院などで学んだ。78年「原子力潜水艦浮上せず」の端役で映画デビュー。同年「スーパーマン」の主役に抜擢され、一夜にしてスターの仲間入りを果たした。「スーパーマン4/最強の敵」まで約10年間スーパーマンを演じた。ブームが去った後は、さまざまな役柄を演じていたが、95年落馬事故に遭い、脊椎を傷めて首から下が不随となった。翌年、脊髄損傷者を治療する医学・医療を推進するため、クリストファー・リーブ財団を設立。障害に立ち向かい、医療問題に積極的に発言する姿は「真のスーパーマン」として尊敬を集め、98年は自伝Still Meが全米ベストセラーとなった。99年にはヒチコックの名作「裏窓」をテレビ映画としてリメーク、製作・主演を果たした。最近では胚性幹細胞(ES細胞)を使った医療研究を促す発言が、 アメリカ大統領選の争点になり、ティーンエージャー時代のスーパーマンを描いたテレビドラマ「ヤング・スーパーマン」にもゲスト出演していた。