オカベ・フユヒコ。漫画家。
5月16日、「アッちゃん」などの作品で知られる漫画家の岡部冬彦さんが、心筋梗塞のため死去。82歳。
1922年、東京生まれ。東京美術学校(現・東京芸術大学)卒業後ライオン歯磨宣伝部を経て、漫画家となった。56年から13年間「週刊朝日」に連載され、都会のサラリーマン家庭の暮らしぶりを子どもの視点からユーモラスに描き笑わせた「アッちゃん」ほか、無邪気な子どもが大人に意地悪をする、せりふのないユーモア4コマ漫画「ベビーギャング」、外国漫画の影響を受けた「アツカマ氏」「オヤカマ氏」などの漫画で人気を博した。また無類の飛行機好きで知られ、漫画家としての第一線を退いてからは、交通、通信、エネルギー問題の講演会などでも活躍していた。他の著書に「岡部冬彦のヒコーキばんざい」、阿川弘之が文章を書いた絵本「きかんしゃ やえもん」などがある。長女は漫画家のおかべりか、長男は航空・軍事評論家の岡部いさく、次女はイラストレーターの水玉螢之丞。