クワタ・マスミ。大リーグ選手。
2007年6月21日、アメリカ大リーグのピッツバーグ・パイレーツの桑田真澄投手が、シアトルで行われた、対マリナーズ戦に登板。イチローから三振を奪う好投を見せた。
1968年、大阪府生まれ。小学校3年から野球を始め、83年にPL学園高校に入学。同年夏の甲子園大会で、1年生エースとして優勝を果たし、同じく1年生時から活躍した清原和博(オリックス・バファローズ)とともに、「KKコンビ」として注目を集める。以降、出場可能な春夏5度の甲子園大会すべてに出場し、優勝と準優勝を計2度ずつ達成。85年、ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。8度のゴールデングラブ賞を始め、沢村賞、最優秀投手、最多奪三振など、数々のタイトルを獲得。ジャイアンツ投手陣の中心として活躍した。しかし、試合中の負傷で、2シーズンにわたるリハビリ生活を送るなど、不運も重なり、近年では、負傷の影響やチーム事情から、1軍での登板機会が激減。2006年9月に退団を表明した。日本での通算成績は173勝141敗14セーブ。07年1月、パイレーツと、メジャー昇格が果たせない場合は年俸600万円という条件で契約。3月のオープン戦で、審判と激突して右足のじん帯を断裂するが、2カ月で完治させ、6月にメジャーに昇格。同月10日にデビューを果たした。21日のマリナーズ戦では、公式戦初となるイチローとの対戦を含め、4奪三振。1~2回限定の中継ぎ投手ながら、虹に例えてレインボールと名付けられた落差のあるカーブを武器に、好投を続けている。