カトウ・ヒフミ。将棋棋士。
2007年8月22日、東京、千駄ケ谷の将棋会館で行われた朝日杯将棋オープン戦で、加藤一二三九段が戸辺誠四段に敗れ、公式戦通算1000敗目を喫した。
1940年、福岡県生まれ。歴代最年少の14歳でプロになり、同じく歴代最年少となる18歳で八段に昇段。「神武以来の天才」と呼ばれ、棋士番号64は現役の棋士の中では最も若い番号で、現役54年目。82年には中原誠を破り名人位を獲得するなど、名人1期、十段3期などタイトル通算8期。棋戦優勝23回、名人・A級には通算36期在籍。通算勝ち数は1261で、大山康晴十五世名人の1433、中原誠永世十段の1299に次ぐ歴代3位。07年8月22日現在の対局数2262は歴代最多を更新中。1000敗は半世紀にわたり第一線で活躍してきた証しといえる。