カシモト・ダイシン。バイオリニスト。
2009年6月18日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター(第1バイオリンの首席奏者)の候補者に、ドイツ在住のバイオリニスト樫本大進が内定した。
1979年、イギリス、ロンドン生まれ。3歳からバイオリンを始め、5歳で渡米。7歳でアメリカのジュリアード音楽院プレカレッジに入学。多くの世界的バイオリニストを育てたザハール・ブロンに招かれ、12歳でドイツのリューベック音楽院に入学。日本デビューを果たした96年には、クライスラー国際コンクール、ストラディヴァリウス・コンクール、ロン・ティボー国際コンクールを立て続けに制覇。その後ソロと室内楽とで世界的に活躍し、2002年にはNHK大河ドラマ「利家とまつ」のテーマ曲を演奏して話題を呼んだ。ベルリン・フィルのコンサートマスターは約1年間の試用期間の後、団員の3分の2以上の賛成を得て正式に承認される。就任が決まれば、09年退任した安永徹に次いで日本人2人目となる。