ジョン・ルース。John Victor Roos。アメリカ駐日大使。
2009年8月19日、08年のアメリカ大統領選挙でバラク・オバマ陣営の資金調達を担った弁護士のジョン・ルースが、アメリカの新しい駐日大使として着任。
1955年、アメリカ、サンフランシスコ生まれ。80年スタンフォード大学法科大学院で法学博士号を取得。その後、情報技術(IT)企業が集まるシリコンバレーの弁護士事務所「ウィルソン・ソンシニ・グッドリッチ&ロサティ」に入り、05年には同事務所の最高経営責任者(CEO)に就任。企業金融の専門家として、検索大手のグーグルなどの世界的IT企業を顧客とし、600人あまりの弁護士を抱える事務所を統率する。08年の大統領選ではオバマ陣営の資金集めに貢献し、オバマ大統領と親しい間柄とされる。次期駐日大使に指名されてから、外交経験がないことや、日本との関係が薄いことを不安視する声と、オバマ大統領との密接な関係に期待する声が交錯していた。