タカハシ・ヨシコ。発生生物学者。
2010年4月23日、「女性科学者に明るい未来をの会」が、自然科学分野で優れた女性研究者に贈る第30回猿橋賞を、奈良先端科学技術大学院大学の高橋淑子教授が受賞。
広島県出身。広島大学卒業後、1988年に京都大学理学部大学院で理学博士号を取得。その後、フランス国立科学研究センター(CNRS)発生生物学研究所、アメリカのオレゴン大学客員研究員、北里大学理学部助教授、理化学研究所研究員などを経て、2005年から現職。アメリカ「サイエンス」誌の編集に携わったり、内閣府の総合科学技術会議専門委員を務めたりもしている。受賞した研究テーマは「動物の発生における形作りの研究」。動物の個体が発生する仕組みについて、隣り合う細胞あるいは組織の間に働く相互作用の解明に独自の解析法を考案するなどの実績が評価された。