テレンス・マリック。Terrence Malick。映画監督。
2011年5月22日、第64回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門の最高賞「パルムドール」に、テレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」が選ばれた。
1943年11月30日、アメリカのイリノイ州生まれ。ハーバード大学、オックスフォード大学を卒業後、マサチューセッツ工科大学で哲学の講師を務める。72年のポール・ニューマン主演作品「ポケット・マネー」の脚本で映画界へ入ると、73年「地獄の逃避行」で監督デビュー。78年の第2作「天国の日々」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したが、興行は振るわず、その後、監督業から遠ざかった。98年に第3作「シン・レッド・ライン」でカムバックすると、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した。2005年発表の「ニューワールド」と今作を含め、38年間でわずか5作と寡作で知られる。人前に出ることや取材を嫌い、カンヌでも公式上映、授賞式とも姿を現さなかった。