テオ・アンゲロプロス。Theodoros Angelopoulos。映画監督。
2012年1月24日、「旅芸人の記録」や数々の映画賞を受賞した「永遠と一日」などで知られるギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスさんが、新作映画の撮影中、交通事故に遭い死去。76歳。
1935年4月27日、ギリシャのアテネ生まれ。ギリシャで法律を学んだ後、兵役を経て、フランスに留学。パリのソルボンヌ大学で文学、パリ高等映画学院(現・フランス国立映像音響芸術学院)で映画を学んだ。ギリシャに戻ると、左派紙「ディモクラティキ・アラギ」で映画批評活動を開始。68年に短編映画「放送(Ekpompbi)」を制作。70年に「再現(Anaparastassi)」で長編映画デビュー。75年の「旅芸人の記録」で名声を確立。以後、80年の「アレクサンダー大王」でベネチア国際映画祭金獅子賞、95年の「ユリシーズの瞳」でカンヌ国際映画祭の審査員特別賞、98年には「永遠と一日」で同映画祭のパルム・ドール(最高賞)を獲得。独特の長回しや曇天にこだわった撮影など、独自の手法で多くの映画監督に影響を与えた。アンゲロプロス監督は最新作「The Other Sea」を撮影中だった。