ソトオ・エツロウ。彫刻家。
2012年9月19日、スペインのバルセロナにある、建築家アントニオ・ガウディ作のサグラダ・ファミリア(聖家族教会)で主任彫刻家を務める外尾悦郎が、同教会の「生誕の門」に取り付ける扉4枚の制作着手を発表。
1953年、福岡県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業。78年から同教会の彫刻制作にかかわり、東側の「生誕の門」を飾る「楽器を奏でる6天使」や「9人の聖歌隊」を手掛けた。16年をかけ2000年に完成した「生誕の門」は、05年にユネスコの世界遺産に登録された。新たに着手する4枚の門扉は、13年の日本スペイン交流400周年にちなんだ記念事業の一環として制作される。門扉はアヤメなどの植物、トンボなどの昆虫をあしらったデザインで、ブロンズ製。日本で鋳造したものをスペインで彩色する。制作費用には日本からの旅行者による寄付を募るなどする。08年に日本とスペインの文化交流の功績で、外務大臣表彰受賞。著書に「バルセロナ石彫り修業」「バルセロナにおいでよ」「ガウディの伝言」などがある。